白内障手術について
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超音波手術で濁った水晶体を水晶体の袋（水晶体後嚢のみ）を残して取り除き、かわりに人工の眼内レンズを水晶体嚢の中に挿入します。手術は通常点眼麻酔、テノン嚢下麻酔で行われ、痛みを感じることはほとんどありません。手術は15～20分程度で終わり、手術後の安静もほとんど必要ありません。
白内障の他に眼の病気がなければ手術後良好な視力を得ることができます。通常は眼鏡なしでも快適に生活できるようになりますが、読書など近くの小さなものを見るときには眼鏡が必要になります。
最近の白内障手術は痛みもほとんどなく、時間も短く、また安全性も非常に高くなっており、手術を受けるにあたって、それ程心配されることはないと思います。
しかしどんな手術でも合併症の全くない手術はありません。もちろん、術者をはじめスタッフは、合併症が起こらないように最善の努力を尽くします。また不幸にして不測の事態が生じたときには、全力を尽くして治療に当たることをお約束いたします。
手術4日前より抗菌剤の点眼薬を、また手術当日朝より散瞳薬を点眼していただきます。手術当日は予定時間の1時間程度前にご来院いただき、術前処置をいたします。予定時間になりましたら、手術室に入室し、洗浄、消毒、点滴、全身状態管理モニター装着などを行った後、手術を開始いたします。
手術中は痛みはほとんどありませんので、あまり緊張なさらずにリラックスしていてください。30分程度で手術室退室、回復室に歩いて移動していただき、
20分程安静にした後帰宅していただきます。手術後眼帯を装着していただきますので翌日診察時まで絶対にはずさないでください。
翌日診察時に異常なければ、眼帯をはずしますが入浴時および睡眠時は引き続き眼帯をしていただきます。眼帯をはずした途端、色が鮮やかに見えるようになったことに驚かれるでしょう。また個人差がありますが、術後の回復が早い方は視力もかなり改善されています。洗顔、洗髪などは術後約1週間できません。
手術後、点眼薬（3種類）と内服薬（1週間のみ）を処方いたします。
手術翌日、3日後、1週間後にご来院いただき、経過良好であれば来院間隔が徐々に長くなっていきます。
診察時に状態を診ながら徐々に点眼薬を少なくしたり変更していきますので、指示通りに点眼してください。決して自己判断で中止なさらないでください。術後しばらくは視力が安定しませんが、2～3ヶ月程度で安定してきますので、眼鏡が必要な場合は処方いたします。